全日本ストレス解消委員会・日本支部: 今日のなぞなぞ
設問:
飛行機が、高度15000mから墜落しました。
けど、乗客乗員は誰一人ケガすることなく、生きていました。
さて、ど〜してでしょうか?
答え:
無人旅客機開発計画(通常U-ADP:Unmanned Aircraft Deveropment Project
ユー・アダプと呼称される)実験中の出来事のため。
パイロットを完全に排除する事で人為的ミスを無くすという
航空関係者の究極の理想を実現するための計画、それが
無人旅客機開発計画 : U-ADP である。
この計画は、パイロットが直接航空機に搭乗せず、常に監視体制下に
おかれた集中操縦室(その外観から蜂の巣:beehive と呼ばれる)
より操縦する事で、第三者が人為的ミスに気がつきやすい体勢を
作る事を目的としたもの~ "Plan: Alpha" と呼ばれる ~と共に、
もう1つの開発テーマが実施されている。
"Plan: Beta" と呼ばれるこのプランは、「人工知能による完全な
パイロットの置き換え」を目指すものである。そのため、当初は
各国空軍や軍需産業から高い関心と妨害、諜報活動を受けた
『いわく付き』のプランである。
設問にあった事象はこの "Plan: Beta" 開発途中に発生した。
人工知能による操縦をほぼ実装し終えたため、テストフライトが
実施される事になった。実際の航空機、航路はもちろん乗員乗客を
乗せた大がかりなものである。
テストは順調にスタートするか、に思われたが、いきなり
致命的欠陥が発覚する事になる。
人工知能というのは開発者の影響を大なり小なり受ける
事がほとんどである。今回も実際に設計者の性格が
反映されたものとなっていた。
そう、この設計者、「破滅的に」おっちょこちょいであり、
「殺人的に」あわてん坊、だったのである。
記録によるとテストフライトという事もあって人工知能は
相当張り切っていたらしく、乗員乗客を一人も乗せる前に
離陸してしまった。
それだけなら単に引き返せば良いのであり、実際
地上からもその様に指示が出されていたのだが、
この人工知能は今度は
「せっかくのテストフライトでえらい事してもうた」
とパニックを起こしてしまう。
結果、テストフライトに使用された機体の飛行限界高度、
15,000m(約50,000ft)に達した時点で墜落してしまったのである。
ちなみに、墜落までの数分間は物の見事に
「どないしょ、どないしょ?!」のみが地上に送信されて
いたそうである。
現在、この事故を受けて操縦担当の人工知能と共に
つっこみ担当の人工知能を載せる "Plan: Nan-DeYA-Nen"、
及び人工知能そのものをより冷静な対応を遂行すべく改良する
"Plan: Otonar" が遂行していたりは
もちろん、いない。
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