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この世の中はやさしくない ~ 怪我をして思う事

 足をけがしてしばらく機動性10%の生活を続けて
いましたが(現在は30%程度)、その際に思う事が
ありました。

 例えば雪の道路。普通に歩くだけでも滑る可能性が
ありますが、まともに足を使う(体重をかける)事が
出来ない状況では一端バランスを崩したら回復はほぼ
不可能。転ばないでくれオレ、と祈る気持ちで歩く事も
ありました。

 例えば階段。片足が満足に使えない状態で、階段を
上り下りするのがこんなにも苦痛とは、想像もして
いませんでした。

 例えばエレベーター。別にボタン操作するのは
気にしませんが、足を引きずって入ってきたのを
知りながら、当然の顔をしてずかずか出て行く人を
見ると、少し哀れにすら感じます。

 バリアフリーとか言うと、「一部の人のための物」
「健康な人には関係のない物」なんて感じますが、
きっと本当は違うのでしょう。

 人に対して気遣いが出来るか。
やさしさをもって接する事が出来るか。

 荷物を持って困っている人がいたら、扉を開けて
あげればいい。少し歩くのが遅い人と歩く時はたまには
立ち止まったっていい。重い物を持てない人がいたら
手を貸してあげればいい。

 足がそれほどしっかりしていない人にとって手すりが
どんな意味を持つか。スロープになっているだけで
どれだけ助かる人がいるか。怒り出す前にその人は
本当に聞く気を持っていないのか。聞く事が出来ない、
聞く事が困難な人だとなぜ思いをはせる事が出来ないのか。

 けがをしてわかるのも皮肉というか、無能というか、
大人として、社会人としてどうなんだ?とは思いますが
この世の中はやさしくない。そして、その冷たさは
実際に自分に向けられれば、決して無視する事の出来ない、
もっと言うと

 やさしくない世の中の一員だった事を後悔する

 そんな冷たさです。

 バリアフリーが一部の人のため?
あんた、考え方ずれてるぜ。

 あんたも含まれているんだよ。これからのあんたが、な。

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