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『吾唯足知』ってなんじゃらほい!?


 どこで見たのか聞いたのか知らないが、母親が
『真中が口で足とか知とか言う字の言葉って?』
と聞いてきた。

#いやそんなヒントではわかりませんって。

 とはいえとりあえず『足知』で調べるとさすが
インターネットは情報の宝庫とゴミ箱の集合体(こら)
ちゃんと出てくる。えとえと、大体こんな所か。

知足の蹲踞(つくばい)-茶室蔵六庵の露地にある。
蹲踞は茶室に入る前に手や口を清めるための手水を
張っておく石のこと。ここの蹲踞には「吾唯足知」
(われ、ただ足るを知る)の4字が刻まれているが、
水を溜めておくための中央の四角い穴が「吾唯足知」
の4つの漢字の「へん」や「つくり」の「口」として
共有されているのが見どころである。徳川光圀の寄進
と伝える。なお、一般拝観者が見ることができるのは
レプリカである。(Wikipedia 龍安寺 より


 うまい事言う(というか書くというか)ものですねぇ。
たしかに、欲望にはきりが無いからなぁ。どこかで
区切りつけないと欲望に飲み込まれかねないし。

 でも、必ずしも共感できない点もあります。
現状に満足してしまうのは決して良い事とは
いえないんじゃないか?
それじゃ成長も出来ないんじゃないか?とか。

 ただ、現状に満足するのと、現状に不満を持つ、
もっと言えば現状に不平を並べるのとは違うのでしょう。

 なんとかしたい、と思うのはきっといいのだと思います。
でも、だからって現状を全否定するこたぁないだろ、

 どうなるにせよ『いま』からはじめるしかないんだから。

 もっと良くなるために、今も楽しむ。そんな気構えで
いいんじゃないか、なんて勝手に解釈しています。


・・・じゃないと転職希望とか全否定されるんだもぉん。><

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「ログイン」とは何か、説明せよ


 母親はパソコンの類が苦手だ。
どのくらい苦手かというと、ほぼ触った事が無い。
家で使っているのを見ているので、「マウス」と
いうのがどのような形の物かは知っているが、
どのように持つのか、カーソルをどうやって
動かすのか、そもそもカーソルとは何か、
どのボタンを使うとどうなるのか。

 ほぼ完全に知らない。

 そんな母親が働いている会社で、勤怠処理を
パソコンで行う事になったそうだ。使った事が
無い物だからわからない、というのは当然なの
だが、話を聞いていると驚かされる。

 まず『なんとかシステム』をマウスで2回
ボタンを押せ、との事。わかる人にはわかるが
この説明ですでにかなりの情報をはしょって
しまっている、もっと言えば「説明不足」なの
だがまぁそれは良い。その次が驚いた。

 「ログインの画面が出るからログインしろ、
って言うけど、ログインって何だよ?」

 パソコンを使っている人ならまず間違いなく
何かのサイトやパソコンそのものにログイン
(ログオンとも言うみたい)するのだが、
これがどんな意味なのか、説明できるだろうか?
私も説明するのに、一瞬考えてしまった。

 そのほかにも続く。ここは47って入れると
覚えてください、と言われて。それってどんな
意味があるんだよ。とか、結局どうなったのか
どうやって確認したらいいんだ、とか。

 私もシステムを構築したり、提供する側の
立場にいた事があるのでこの勤怠なんちゃら
システムを提供した人の気持ちはわからない
訳では無い。

 だが、使う人がどのようなユーザー層かを
考えたら、もう少し改善の仕方があるんじゃ
ないか。もっといえば、仕事はまだまだ残って
いるんじゃないか。

  Windows Vista はその効果を疑問視する
人の意見はよく目にします。また、こういった
「本格的パソコン初心者」に対する回答として
Vistaが最適な解である、とは私も思えません。

 でも、だからこそ、OSやソフトはもっともっと
良くなっていって欲しいし、そのためにハードが
サポートできるなら、ぜひそのために性能を
良くして欲しい。

 パソコンってもうやることなくなった?
いえいえ、むしろこれからなのではないでしょうか。

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会社を選択する理由


 今社会人の人に聞いてみたい。

あなたはどうやってその会社を選択しましたか?

 私の場合は。

 確かにバブル絶頂だった事もあるの
でしょうか。基本的に売り手市場の中
どこに就職しようか考えていました。

 まず、家の事情から家から離れて
生活する事はちょっと出来そうも
ありません。なので基本的に地元が候補。

 次は仕事の内容。パソコンというか
コンピュータに関わる仕事をしたかった
ので(この頃はIT、なんて便利な言葉は
ありませんでした)そっち方面で受験先を
ほぼ特定していた時でした。

 たまたま高校の先生が、「コンピュータに
興味があるなら」と紹介してくれた会社が
ありました。実はその会社についてはほとんど
何の知識も持っていなかったのですが、
「やりたい事ができるなら」と、急遽受験先を
変更しました。

 確かに「給料がある程度もらえそう」とか、
「週休二日」というのは魅力が無い訳ではない
のですが、「実際どの程度もらえるのか」
「実際どの程度休めるのか」わからなかった
のでそれほど重要視はしていませんでした。

#個人的にはむしろ「日給月給」という計算方法だ
 というのに惹かれたくらいです。日給月給なら
 たとえ休んだって文句も言われないだろう
 (休んだ日給分の給料が引かれるだけ)とすら
 考えていたのです。当然、こんなのは全く
 無理だった、というのは会社に入ってから
 知る事になります。

 私の体験が世の中のすべての人を代表する
わけでは当然ありません。ただ、それほど
就職という事をきちんと考えていなかったはずの
私ですら初任給なんて重視していませんでした。

 なぜこんな話なのか。

 私の会社も春闘シーズン。賃上げをどうするか
見聞きする際に経営側の意見として

初任給が優秀な人材確保に必要なのはわかるが
初任給で会社を選ぶような人材は当社に必要無い。

 言いたい事はわかりますが、そんな人相当少ないし、
そんな人はこんな給料じゃ満足しないのではない
でしょうか?

 うちの会社以外でもこんな話は良く聞きます。
でも、本当に「金で会社を選ばない人」が欲しいなら
「金以外になにがあるのか」会社側から情報を
提示すべきなのではないか、と思います。

 少なくともうちの会社が、その情報をきちんと
提示しているか。疑問があります。

 そしてどうせ働くなら、「お金以外になにがあるのか」
をきちんと提示してくれる会社で働きたい、そんな事も
思うのです。

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