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Atomが流行るとサーバーも流行る、な~んて

 さて「NetBook」。これが一般的になっていくと
その先になにがあるのか。特に国内パソコンメーカーは
低価格なノートしか買ってもらえなくなったら、
むしろ商売あがったりでは?

 私はそうでも無い気がしています。
いや、それどころか面白い提案が出来る
のではないか。

 話が戻ってしまいますが、「NetBook」という
のはどんなパソコンでしょう。

 実際に使うソフトはパソコンで使われる
OS、ソフトを使うけど、基本的にはネットワーク
(インターネット)を利用してなにかいろいろ
するための端末

 こんなところでしょうか。アレ、これって
なにか別の場所で見た記憶が・・・

 NetPCというか、シンクライアントというか。
サーバ/クライアント構成のクライアント側に
似てません?というよりそのもののような気が。
だったらこれをそのまま推し進める訳です。

 要は高いパソコンはパソコンというより
「家庭内LAN環境でのサーバ」として販売する
訳です。そうなるとOSは・・・Windows Home Server
を使うのが本筋ですが、制約もあるのでVistaに
パソコンメーカーがソフトを追加するのでも
良いのかもしれません。

 これだとなにが便利、メリットなのか。

 基本的に企業で使われているサーバ/クライアント
構成のメリットと同様になるはずです。データや
アプリケーションは1箇所にまとまるためバックアップや
ソフトの更新は対応しやすくなります。

 ソフトの管理なんて個人だと気にしない人もいます。
けれど、これが原因で不具合、なんて事だってあるの
ですから、サーバで一元管理はメリットあると思います。
本当はASPというか流行のSaaSというか、サーバパソコンが
アプリをWebサービスとして提供するってのも悪く無い
気がするなぁ。家庭サーバーとインターネット上の
サービスが区別無く使える。うむ、悪くないはず。

 「NetBook」側にもこのような構成にはメリットが。
サーバにきちんとデータやアプリを置く前提であれば、
ストレージ容量を思い切って減らしてしまう選択も
あると思います。いっそ無くしてしまうとかも。
また、リモートデスクトップ的に使うのであれば、
今より画面は大画面な物も選択肢としてあってよい
と思います。つまり今考えられているNetBookとかなり
差別化は出来るのではないか、と。

 テレビの録画データはサーバが録画、サーバが保管。
必要ならどのNetBook端末からでも自由にテレビを観る事が
出来る。なんなら外出先からだって。

 メンテナンスが大変?いまでも一部メーカーが
やっている事ですがリモートでお客さんのパソコンを
操作し、問題を解決するやり方であればサーバなんて
よくわかんない人でも安心して導入できるのでは
ないか。これならメーカーも保守費用がもらえるし。

 シンプルなNetbookには、それをサポートする
サーバマシンは絶対相性が良いと思うなぁ。
そしてそれをトータルで提供するのであれば、
国内パソコンメーカは

 ピンチどころかすごいチャンス

 がありそうに思っています。

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Atomが流行るとWindows2000が復活する、な~んて

Intel、モバイル省電力CPUの新ブランド「Atom」発表

 仮にAtomが消費者に受け入れられていくと、
いったいどうなるのでしょうか。

 「EeePC」の成功を見て、「NetBook」と
表現される小型、低価格なノートパソコンが
注目される、だけでなく市場がありそうだ
(新興国だけでなくパソコンがかなり
行き渡った先進国でも)というのがわかった
メーカーは、次にどのような物を出して
くるのでしょうか。

 ぱっと思いつくのが低価格ノートパソコン。
え、それと「NetBook」とどう違うのか?

 今時のノートパソコンと同じような本体、
同じような画面サイズのものが出てくるの
では無いかと思うのです。もちろん価格を
下げるためにそれ以外のものは極力最小限
にして。

 言い方変えると「NetBook」のように
外あるいは持ち運んで使う、なんて事は
ほとんど考えない、バッテリーもせいぜい
1時間ちょっとも持てば十分、なんて感じの
「今時のノートパソコン」。その安い版、
という感じのものです。

 さて、それで事はすむのか?といえば。

 今のパソコン、価格は昔に比べたら
すごく下がっています。だいたいどんな
工夫をしたところで新品のノートパソコン
(ちゃんとパソコンのOSが動くもの)が
5万円なんて考えられませんでしたが、
今は実現できています。

 でも、パソコン関連で価格が昔と比べて
下がっていない、むしろ上がっているものが
ひとつあります。

 OS、Windowsです。

 Windows98の時代。そもそもこの時代は
ProfessionalもHome Premiamも何も無い
時代でしたから製品間の価格差はありません。
大体1万5千円程度でしたが、いまや
高いものだと3万円弱はしてしまう
(自作PC向けのDSP版の場合)。

 低価格パソコンの話が出ると「OS価格」
が高すぎるというのは以前から出る話ですが、
さすがにクローズアップされてくるのでは
ないでしょうか。

 Eee PCに対してはマイクロソフトもXPの
ライセンス価格を通常よりディスカウントして
いるようですが、それ以外のメーカーについても
同じように提供してくれるのか。今後出てくる
物の価格にも反映される重大な物だと思います。

 また、価格以外にもOSには注意すべき
点があります。OSの動作に必要な動作環境が
どんどん上がっている、という点です。

 そもそも「NetBook」や低価格パソコンを
作るなら、極力余分なものはつけたく
ありません。なのにOSを動かすために
DirectX10は要求される、メモリは2GBは欲しい、
HDDは10GBじゃ全然足らない。

 これではちょっと安くするのはむずかしい。
でも今時インターネットでいろいろやるには
Windowsが動かないとこれもまたつらい。

 そこでどうするか。

 Windows2000を復活するってのはどうでしょう?

 というのは極端としても、Vistaベースでも
構いませんがもっとリソースを使わない、
極力シンプルなOSを提供する。価格も安いけど
Vista対応のソフトが全部必ず動くとは限らないよ?
って感じの物。

 ただ、XPの時のStarter Edition。あれは
だめです。機能制限が厳しすぎます。
ウインドウサイズやウインドウの数を
制限されて満足する人は、まずいないでしょう。

・・・普通にXPを安く提供すればすべて
解決、なんて気もしますねぇ。ただし、2000は
もちろんXPももう少しで新規のパソコンとしての
提供が出来なくなってしまうので、今のままだと
WindowsとしてはVistaおよびその派生版で無いと
いけない、って事になります。

#NetBookの盛り上がりによってはこの市場向け
 限定って事でXPの提供が継続される、なんて事に
 ・・・なるのかなぁ?

 マイクロソフトには今だとWindows2000
やXP位軽い、けど最新OSフル機能には及ばない
なんてOSを安価に提供して欲しいですね。

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UMPCはピンチなのか、その時アップルは

 Atomというか「NetBook」が市場を作っていくと
なるとちょっとUMPCについては不利な状況になって
きます。

 UMPCの定義はいまひとつはっきりしていない
ですが、タブレット搭載が必須なのが一般的な以上、
どうしても価格が高くなってしまうでしょう。
UMPCはこのまま消えて行ってしまうのか。それとも
「NetBook」のように受け入れられる余地はあるのか。

 価格がどうしてもネックなのですが、価格さえ
どうにかしてしまえば、けっこうUMPCもいける
ように思います。どうせ持ち運んで使う前提のマシン
なら、キーボードを使うよりはタブレットで指で、
の方がお勧めです。

 そしてもうひとつ、「NetBook」が流行るなら
アップルが気になってきます。

 iPhoneやiPod touchのような作りこみを仮に
「NetBook」のような低価格機でやってくれたら、
iBook等のフル機能ノートとiPhone/iPod touchの
多機能だけどパソコンのソフトは動かない端末。
その間を埋めてくれる端末がアップルからでたら
なかなか面白い事になりそうです。

 iPod touch等での経験を活かしたアップル版
「NetBook」、出たら面白そうですねぇ

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