転職というか、就職をしたい




コネタマ参加中: 転職願望、ある? どんな仕事をしてみたい?

 転職とは何でしょうか?

 一般的には新しい会社に移って、新しい仕事について、
という事だと思います。そのような観点からだと、
私の場合は『転職したいけどしたくない』という、極めて
ありがちなひねくれ回答になってしまいます。

 転職の定義の中の『会社を移る』という点は全く問題無し。

 というのも、今の会社は外から見たら決して悪い所では
無いのだろうとおもいます。給料も平均以上だと思いますし、
今のところいきなり倒産、と言うほど切迫した経営状態では
見聞きする限り無いようです。

 ただし、この会社にいる限り、『就職』は出来ないのだと
思い知らされています。

 この不景気。それは仕方が無い面もある。でも、それまで
全く違う仕事をしていた人がいきなり工場に放りこまれて
別の仕事をする事になる。なぜかといえばそれまでいた
派遣や請負の人がいなくなって工場が回らなくなったから、
だという。

 でも、その人たちが将来元の仕事が出来るようになる
保証など全くない。そのうえ聞こえてくるのはそのまま
仕事を続けられるかどうかの基準は上司の受け一つだ
という何とも胸くそ悪い話。

 私の考えは今の時代、極めて甘いものなのかもしれません。
でも、そのせいで精神を病んだり、家庭が壊れたりしている
人を見聞きする、そんな現状を見て見ぬふりをする。
そんな事をする会社で働きたいとは思いません。

 私は、『職を変えたい』とは思いません。

 そりゃこのご時世です。自分の都合や希望だけでどうにか
なるほどゆるゆるではないのは当然でしょう。

 でも、私は『技術者』としてやっていきたいのです。

 そして、そのための環境とは言えないのであれば。
何の脈略も、視野も目標も考え方も持たず『職を変える』
ような事はもうしたくありません。

 会社なんて変わっても良いから、仕事を変えずにいたい。
今はそう思っています。

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4月くらいバカになりたい

・・・いや、元々バカだろ、って言われると
はいその通りですと答えるしかないのですが。

 ずっと忙しくて更新できずにいたこのブログ。
半年ほど前から私の勤める会社も御他聞に漏れず
大生産調整大会を繰り広げていて。

 それまで夜の7時8時は会社にいて当然という
状態から、今は残業とかもってのほか。
あまりに落差が激しくて税金どうなっちゃうのか
怖くて仕方ない状態ではありますが。
って、それはともかくとして。

 じゃあ何で時間が昔ほどじゃ無いにしても、
それなりに確保できるようになってきたはず
なのに、ブログの更新も全く手につかなく
なっていたか。

 冷静に分析すると、とにかくやる気が無いのが
原因なんだろうなぁ、と思うのです。

 昔からその傾向は無い訳ではなかったのですが、
それでも今の仕事に変わる前から続いている
どうしようもなく覇気が出てこない状態、
根気が続かない状態が良くなるどころかじんわりと
悪化している感すらあります。

 なにが原因なのか、いまいちわかるような
わからないような、なのですが。なにか方法は
無い物なんでしょうか。

 とりあえず、続くかどうかは別にして、
ブログに記事は書いていきたいと思います。
『戦略的撤退』でのぐぐ~るさんトップ
どうにかする意味でも、まずは続けないと・・・

 はぁ、めんどくさいなぁ。

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会社を選択する理由


 今社会人の人に聞いてみたい。

あなたはどうやってその会社を選択しましたか?

 私の場合は。

 確かにバブル絶頂だった事もあるの
でしょうか。基本的に売り手市場の中
どこに就職しようか考えていました。

 まず、家の事情から家から離れて
生活する事はちょっと出来そうも
ありません。なので基本的に地元が候補。

 次は仕事の内容。パソコンというか
コンピュータに関わる仕事をしたかった
ので(この頃はIT、なんて便利な言葉は
ありませんでした)そっち方面で受験先を
ほぼ特定していた時でした。

 たまたま高校の先生が、「コンピュータに
興味があるなら」と紹介してくれた会社が
ありました。実はその会社についてはほとんど
何の知識も持っていなかったのですが、
「やりたい事ができるなら」と、急遽受験先を
変更しました。

 確かに「給料がある程度もらえそう」とか、
「週休二日」というのは魅力が無い訳ではない
のですが、「実際どの程度もらえるのか」
「実際どの程度休めるのか」わからなかった
のでそれほど重要視はしていませんでした。

#個人的にはむしろ「日給月給」という計算方法だ
 というのに惹かれたくらいです。日給月給なら
 たとえ休んだって文句も言われないだろう
 (休んだ日給分の給料が引かれるだけ)とすら
 考えていたのです。当然、こんなのは全く
 無理だった、というのは会社に入ってから
 知る事になります。

 私の体験が世の中のすべての人を代表する
わけでは当然ありません。ただ、それほど
就職という事をきちんと考えていなかったはずの
私ですら初任給なんて重視していませんでした。

 なぜこんな話なのか。

 私の会社も春闘シーズン。賃上げをどうするか
見聞きする際に経営側の意見として

初任給が優秀な人材確保に必要なのはわかるが
初任給で会社を選ぶような人材は当社に必要無い。

 言いたい事はわかりますが、そんな人相当少ないし、
そんな人はこんな給料じゃ満足しないのではない
でしょうか?

 うちの会社以外でもこんな話は良く聞きます。
でも、本当に「金で会社を選ばない人」が欲しいなら
「金以外になにがあるのか」会社側から情報を
提示すべきなのではないか、と思います。

 少なくともうちの会社が、その情報をきちんと
提示しているか。疑問があります。

 そしてどうせ働くなら、「お金以外になにがあるのか」
をきちんと提示してくれる会社で働きたい、そんな事も
思うのです。

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今年こそは今年こそはと思いつつ


 やっぱり更新がままならない状態のこのブログ。
それでもこのまま放置はつまらないので少しネタを考えてみます。

 この時期・・・としてはもう遅くなってしまいましたが、
それでも今年の予測などを。

・政治 ~良い事より悪い事の方しか思いつかない~

 小泉政権も(いろんな意味で)ずいぶん偏った政権だなぁ、と思ったのですが
 安倍政権に比べたらたいした事なかったようにすら思えます。

 北朝鮮がどうとか常任理事国がどうとか言っていられるほど、
 この国って問題抱えていなかったんでしたっけ?

 『んなことより違う事、国の中の事を先にやれ』って印象しかないです。

 さて、政治といえば今年の参議院選ですが・・・

 民主党が勝つかどうかより、選挙といえばこの人といわれた小沢さんが党首になっても
 勝てないのなら、もはや民主党が勝つ機会って無くなってしまうのではないでしょうか。
 そう考えると民主党には勝ってほしい、少なくとも健闘してほしいと思っています。

 個人的には二大政党制って良いと思えない(世の中の問題ってそんな単純じゃないだろ?)
 のですが、自民公明を脅かしてくれないとなんかもぅどうにもならない気がします。


 相変わらずですが、なんだろうなぁこの閉塞感は・・・


・経済 ~失速とかまじ勘弁~

 2006年最後の日経平均終値が 17,225円83銭。
 2007年最初の日経平均終値が 17,353円67銭。

 今年日経平均株価が2万円を超える事ができるか。
 あわよくば2万円を越えたまま年を越す(年後半に2万円超えをキープする)事ができるか。

 予想としては一時的に2万円突破はあると思いますが、年越しはさすがにどうだろ。
 厳しいかなぁと思います。

 ただ、今の『勝ち組のための社会、負け組は死ね』という世の中だと下手に景気が減速すると
 とんでもねぇ事になってしまうので、それだけは無しの方向でお願いしたいです。


・パソコン ~新OSでなにしよう?~

 まずはまぁWindows Vista。いろいろ言われていますが売れてくれないとパソコンも
 売れませんから、売れると良いですねぇ。Mac OSも新しいのが出るはずですし、意外と
 今年は新OSの年になりそうです。

 その新しいOSで動かすソフト。Googleが次はなに出してくるんだよとか、
 もう飽きたという声(個人的に)多数の『Web2.0』(ばくぜんとした感じが嫌)
 で、実は『OSとか左右されない考え方やサービス』の方向に向かっているのでしょうか。
 新OSの年なのにそんな方向ってのもなんか皮肉ですねぇ。

 ソフトとしては・・・実用アプリでもゲームでも良いですが、パソコンならでは、
 と思えるものが出てきてくれるとうれしいなぁ。ゲームなんてインストール考えると
 めんどくさい、って印象しかないんですよねぇパソコンの場合。これなんとかならない?

 OSのライセンスとか難しい問題もありますが、昔々のMS-DOS時代にあった
 『アプリにOS込み』ってどうなんでしょ。いまだと仮想PC環境が導入しやすい
 下地はそろっていますから、

 ゲーム専用OSにゲームをインストールしたゲームソフト(ディスクイメージにて提供)

 なんてやれば、ゲームメーカーにしてみたらサポート環境の違いもいろいろ考えなくていい
 (なんせ仮想PC環境ですから)ですし、ユーザーもいちいちインストールの手間無く
 ゲームできる(メディアからディスクイメージ読み込んでもいいし、HDDにコピーだけ
 しても良い)し、OSメーカーはゲーム専用OSとはいえライセンス料も取れるし。

 どうです?悪くないと思うんだけどなぁ。ダメ?


・自作方面 ~自作と限定するわけではないのですが、地デジ対応チューナーは出るか否か。~

 ワンセグ対応のチューナーがあれだけ去年売れたのは、やはりパソコンでテレビを見たり、
 録画をしたいという需要があるからだと思います。需要があるなら供給すれば、
 きっと売れるのは間違いないと思うのですが。

 物としてはすでにメーカー向けパソコンに搭載されている事からわかるように
 用意されているのですから、単純に提供してくれればいいのに、これだからなぁ。
 コピーワンスとか死ねば良いのに(ぉぃ)。

 ハード的にはCPUも一段落。クアッドコアはさすがに大部分の一般人には用途が無いので
 考えなくても良いし、むしろVista対応で手持ちの機器が使えるのかの方が心配かも
 しれません。そう考えると今年一番買い換えたほうが良いハードは『プリンターや
 スキャナー(この方面はどうもドライバー提供が弱い気がする)』かもしれません。

 ただし、そうなるとただでさえ「何を売ったらいいのかわからない」自作含めたPC市場で
 これ以上売りになる物が出てこないのはまずいです。2006年の「ワンセグ」並みの物が
 2つ3つは出てきて欲しい物です。


・ゲーム ~私は今年もハードの話を待っています~

 個人的にはここまでPlayStation 3が伸び悩み、ここまでWiiが支持を集めるとは
 思っていませんでした。任天堂はもちろんですが、加速度センサの会社とかも
 好決算期待してさっさと仕込まなくてはまにあわな(ぉぃぉぃ

 ただ、次世代ゲーム機対決としてはもう出てしまった以上あとはソフトとサービスの勝負。
 個人的にはXBOX 360のMedia Center Editionとの親和性とか評価しているんですけれどねぇ。
 ソフトだけじゃなくて、こういった側面から押す事ってないのかなぁ。

 ハードは出てしまった、といっても実は3機種とも新しい物(バージョンアップ版や
 再生メディアの追加、廉価版や省消費電力版などなど)が出るとか出ないとか、
 なんて話はいまだくすぶっているので、今年は発表にとどまるかもしれませんが
 次のハードの話、なんてのも期待しています。

 私としてはXBOX360やPS3の省消費電力版をお願いしたいですぜひぜひ。
 Wiiは・・・さすがに今からDVD再生は追加されなくてもいいよね。


・携帯電話 ~MNPとかもっと真剣にやれ~

 去年の今頃。ソフトバンクが携帯電話事業に関心があるとは言われてましたが、
 よもやボーダフォンを買ってしまうとは『予想外』でした。

 いやね、もぅこの際ドコモauでもソフトバンクでもどこでもいいですが、
 もっとシンプルな料金体系にしてくれよほんと。

#ソフトバンクの『ホワイトプラン』はその点では面白いのですが、無料通話分が無いので
 使うととたんに高くなってしまう可能性があるのが残念です。

 月額3000円(金額は応相談)で何でも好きなだけできます但し書き一切無し。

 単純にこうやってくれたら、どこにでも乗り換えますぜだんな。


・モバイル機器とか ~日本でipod携帯出すのはどこになるんでしょうねぇ・・・~

 PDA形態の端末はどうも元気が無いですが、いよいよ日本でも去年スマートフォンと
 言われていた『高機能携帯』といえば良いのか、そんな端末が複数登場しました。
 一部企業ではすでにビジネスで使い始めているようですから、単なるマニア以外の
 用途がきちんと提案されてきているのでしょう。

 ただ、そうなるとむしろ反動として『個人向けの端末』が欲しくなってしまいます。
 無線LANもここまで一般的になってきた今こそ、スマートディスプレイの出番だと
 思うんだけれどなぁ。


・個人的には

 仕事面は良い展開と思える要素がゼロ。会社自体が調子いいらしいので
 けつまづいだりしないようにだけ願っています。あ、変わるのもありで。

 プライベートは・・・1回でいいから今年海外旅行行きたいんだけれどなぁ。
 無理だろうなぁ・・・

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気が利く人

 とあるところにこんな事が書かれていた。

 企業などにいろいろとコンサルティングをしたり、
講演をしている人の話しだった。この人が講演に行く際に
講演で使うからだろうか、結構な荷物になってしまう。
結構大きなかばんがふたつなどで、階段を上り下り
するには一苦労、なのだそうだ。

 その人いわく、その人を迎えに来た講演の主催者や
依頼元などの人がそれを見て

「ひとつ荷物をお持ちしましょうか?」

 なんていうと気が利く人、それを全く言わないと
気が利かない。なのだそうだ。

 ずいぶんと自分勝手な意見の持ち主だなぁ、と思う。

 そもそも。例え講演などで必要なのだとしても
持ち運ぶ際にそんなに大変なのであればなぜ荷物を
減らす努力をしないのだろうか。『この荷物は必要であり
減らす事は出来ない』なんて考えている人が講演で
『出来ない、なんて言い訳は仕事でしてはいけない』
なんて言うのだ。おかしくないだろうか。

 荷物を運ぶのを手伝うように言わないと気が利かない。
本当だろうか。

 私はパソコンマニアという事もあって旅行の際に
ノートパソコンを持っていく事が良くあるが、ホテルで
荷物を持ってもらう際もノートパソコンをいれたバックは
自分で持つ。なにかあったら責任は、なんていう以前に
なにかあったら困るのだ。だから自分で運ぶ。
それでなにかあったら自分のした事だ。
仕方ないとあきらめる。

 仕事で持ってきた荷物だ。下手に他人に任せていいのか。
私だったらそう考える。そして、そう考える以上よほど
困っているようで無い限り荷物を運ぶのを手伝うなどと
言わない。自分が下手にそういわれたら、そして
その結果なにかまずい事が起きたら困るからだ。

 最後にはこんな事も書かれていた。

 『こんな事言ったら恥ずかしい』とか考える必要は無い。
相手の立場にたって考え、それを実行すれば良い。
そうすればきっと良くなっていく。

 荷物を運ぶのが大変なので手伝っていただけますか?

 ここまでわかっているのにこの人はなぜこの一言を
言わないのだろうか。不思議で仕方ない。

 言われなくてもなにかする人もいるし、それはそれで
良い事だと思う。でも、わかっているがあえて
「実行しない」というより「実行したいが出来ない」
という選択を取っている人だっていたはずなのだ。

 一度で良い。最初は自分から言ってみて欲しい。
その人がどういう人なのか判断するのは次からで良いでは
ないだろうか。

 一度お手伝いした事を覚えていて次からは進んで手伝うなら
良し、次もやはりなにもしないのなら言われないとなにも
出来ない人なのだ。その時にがっかりしたって良いのではないか。

・・・そんな事を思いますがそれをこんな所に書いても
絶対に相手に届きません。><

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戦力外通告


 『戦力外通告』、プロ野球の世界ではよく聞く言葉ですが、実際の社会ではどうでしょうか。

 古い表現としては「肩たたき」でしょうか。ただ、この言葉だと

もうずいぶん歳をとっているのに一向にうだつが上がらないサラリーマン
(窓際族、なんて言葉もありました)が後ろからポンポン

 なんてイメージがあります。では、今、現代の実際はどうなのでしょうか。

 そもそも『窓際族』という言葉自体今では聞かなくなりました。
昔ならともかく、今の企業でたとえ窓際でろくに仕事も与えずにいても
養っていられるような余裕がなくなった、というのもあるのかも知れません。
また、下手にそのような事をするとかえって訴えられる事もあるのですから
それも聞かなくなった要素かもしれません。

 なら、こんな話はなくなったのか。

 そうでは無いようです。実は図らずも最近上司から「身の振りかたを考えろ」
「辞めてもらっても構わない」みたいな事を言われたと複数の人から
話を聞く機会がありました。

 冷静に考えるとこれっていろいろと引っかかるような気もするのですが、
それ以前に疑問点があります。


・それまでにそんな話をしてきたのか

 『肩たたき』の例のように決して能力の劣っている部下の側に責任が無いとは
 言えないまでも、ある日突然宣告される、そんなケースが多いようです。
 では、それまでに劣った能力をどうやったら改善できるか、どうやって
 自己を向上させていくか。それを一緒になって考えたのでしょうか。

 「おまえが考えろ、おまえの仕事だ」というのは簡単で、正論に聞こえます。
 ですが、「能力」の基準を明確に提示されている例がほとんど無い以上、
 何をどうしたら良いのかわからない、のが本音ではないでしょうか。

・なにが劣っているのか、どう劣っているのか

 考えれば驚きですが、明確に「この能力がこれだけ足りない」といった説明を
 受けることは無いようです。「おまえは能力が足りない」とだけ言う。

 おれのなにが劣っている?!

 偽らざる気持ちではないか、話を聞いていて、そう思います。

・言い方もなんとかなら無いのか

 「なにか他にやりたい事があるならそれをやったらどうだ」
 「別に辞めたいならやめてもらって構わない」こんな事を言われたそうです。

 会社の方針として、より適切な人材に適切な部署について欲しい、
 そんな考え方が本当は根底にあるのかも知れません。でも、だったらこんな事を
 言われて、果たして新しい場所で働こう、そんな気力が出てくる物なの
 でしょうか。

 「今までの経験を他の部署で活かして欲しい、という話が会社で出ている。」
 「今の仕事を基盤、基礎として、新しくやってみたい仕事は無いか。」

 こんな言い方をするだけでも印象はまったく違うのではないでしょうか。
 なぜ相手に気を遣わないといけないんだ、なんていう意見もあるのですが、
 私からしたら「気を遣ったらなにか損でもするのか?」と聞いてみたいものです。

 実力社会、能力主義というのはあくまで「正当な評価を基に適切に評価する」
事であって、たとえ能力が劣っている者であったとしても「何をしても構わない」
などというものではないはずです。

 それともいつのまにか日本は、「劣っている者は殴っても構わない」
そんな弱者の痛みなど見向きもしない社会になってしまったのでしょうか。

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育たないと言うより、育てない


 会社で面白い話が掲示されていた。
いわく、「教育などした所で人材は育たない」と言うのだ。

#個人的にはこのような内容を多くの人が見ることのできる場所に掲示する行為そのものに
 疑問を感じる。「おまえは生まれつきダメなんだ。」等と言われて奮起しようと
 思う者がいったいどれだけいるというのだ。

 ヤクルトの古田捕手。楽天の野村監督の愛弟子とも呼ばれるが、彼も野村監督が
育てたと言うより元々素材が良かったから、だというのだ。その証拠に野村監督の
実の息子、カツノリ捕手は明らかに古田捕手に及ばない、と例まであげていた。

 育てようとするのは無駄だという。正確には、見込みの無い人間を育てようとした
所で無駄、育つ見込みのあるものだけを企業は採用しないといけない、という。

 これだけ聞くと、そうかもなぁ、と思ってしまうが、冷静に考えるとずいぶん
極論だと思える。

 野球で喩えるなら。あの王監督は最初三振王、と呼ばれていた。それが自身の努力と
周りの人の助力など、いろいろな物もあって世界のホームラン王、と呼ばれるまでに
なった。

 これは王監督の持つ素材が良かったから。そうかもしれない。ただ、そんな見方を
している人が『三振王』と呼ばれている人間の素質を見出そう、どうにかしようなどと
考えるだろうか。

 人材は育たないのではない。もともとの素養がすべてでもない。
ではなにが違うか。なにが差を分けるのか。

 育てる側の技量だ。人を育てるというのは想像以上に能力が必要だ。それにその分野に
精通しているだけでなく『育てる事』そのものに対する能力というのも存在する。

 そしてなにより、日本では圧倒的に人を育てる事を軽視する傾向がある。
野球など良い例ではないか。若い人をこつこつ育て、実績をあげる監督なんてあまりに
少ないから、野村監督のようにその分野でも有名になってしまうのだ。これが
育てる能力のある人がごろごろしていたら、別に取り上げられる事も無いだろう。

 でも実際は、お金でよその球団から引っ張ってきて、結果長続きせずに終わる。
某球団に限らず、どこも似たような物ではないか。

 選手と同じくらいの年俸をもらっている監督、コーチがなぜごろごろといないのか。
人を育てる事、それを行う人を評価できない限り、どんな分野であろうと長続きなどしない。

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